20世紀後半から、不飽和脂肪酸やビタミンEの多さが科学的に評価され始め、化粧品のベーシックオイルとして世界的需要が増え続けているアルガンオイルですが、もととなるアルガンツリーは逆に減少しています。アルガンツリーが燃料の炭に適していることもあり乱伐されたためです。
強い生命力で山の浸食を防ぎ、モロッコの砂漠化を止めるのに役立つアルガンツリー。その貴重な木を守るため、アルガンの森は1998年にユネスコの「生物圏保護区」に指定されました。植林や森林の保護活動と同時に、世界にアルガンオイルを紹介することで、生産を担う女性たちの雇用や教育、工房の建設など、現地住民の生活を安定させるプロジェクトも進められ、オイルを使う私たちも幸せになれるような良い循環が生まれてきています。現在ではアルガンの木は様々な社会的意義を持つ存在となっているのです。